本標準規格は、放送局の行う標準テレビジョン放送等のうち、地上デジタルテレビジョン放送に関する伝送方式を規定することを目的とし、UHF及びVHF帯の周波数を使用する地上デジタルテレビジョン放送に適用するものです。
なお、地上デジタルテレビジョン放送に関連する標準規格のうち、情報源符号化方式、多重化方式などの標準規格についてはそれぞれ別に定められた標準規格がありますので、それらを参照ください。
本標準規格は、郵政大臣(現総務大臣)諮問第74号「デジタル放送方式に係る技術的条件(1994年6月27日付け郵通技第13号に基づく諮問)の審議を行った郵政省電気通信技術審議会(現総務省情報通信技術分科会)における、1999年(1999年)5月24日付一部答申「デジタル放送方式に係る技術的条件」のうち「地上デジタルテレビジョン放送方式の技術的条件」を受け、1999年(1999年)11月24日に施行された技術基準を定めるための「標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式(1999年郵政省令第102号)(注)」及び省令に関する「郵政省告示(1999年郵政省告示第864号)(注)」に規定された事項を骨格とし それらに加えて運用上で標準的に規定することが望ましいと合意された事項をあわせた内容となっています。
さらに、実運用において、推奨される番組送出や送信設備に関する諸条件のガイドラインを付属文書として、また要素技術的な手法の具体例を参考資料としてまとめております。
(注)2003年1月 「2003年総務省令第26号」及び「2003年総務省告示第37号」として改正。 |
1 適用範囲 |
UHF及びVHF帯の周波数を使用する地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式 |
2 構成と概要 |
この規格は、規格本文「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式」、「付属 地上デジタルテレビジョン放送の運用ガイドライン」及び「参考資料」という3つの内容から構成されています。
それぞれの概要は次の通りです。 |
(1) 地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式
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第1章 一般事項
目的、適用、準拠文書、関連文書、用語、略語について説明しております。
第2章 ISDB-T方式の概要
我が国の地上デジタルテレビジョン放送方式であるISDB-T方式について その特徴の概要を述べております。
第3章 伝送路符号化方式
ISDB-T方式における伝送路符号化方式の基本的な構成要素である多重フレーム、誤り訂正、エネルギー拡散、遅延補正等について規定しています。
第4章 周波数使用条件
地上デジタルテレビジョン放送に使用される周波数帯幅、許容偏差、送信スペクトルマスク等について規定しています。 |
(2) 付属 地上デジタルテレビジョン放送の運用ガイドライン
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付属では、実際の放送を運用するにあたり、推奨される番組送出や送信設備に係わる諸条件をガイドラインとして述べております。 |
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第1章 目的
第2章 送信スペクトルの配置
各モードに対する中心周波数キャリア、および、TVチャンネルとOFDMキャリアの関係など。
第3章 階層伝送の運用ガイドライン
・階層化伝送のスペクトル構成、多重信号、PAT、NIT、CATの送り方、部分受信階層におけるPCRの送り方など
・階層伝送時の伝送路符号化方式:階層分割/合成とクロック、シリアル/パラレル処理の詳細
・移動体受信等でのMPEG-2縮小動画及び静止画によるサービスを想定し、それぞれに対する符号化パラメータの制約条件
第4章 同期化運用ガイドライン
SFN運用に必要な、送信周波数、IFFTサンプル周波数、及び送信波形の一致の3条件など
第5章 STL/TTLへの信号伝送手法:
・SFNを考慮した同期化方法の種類及び使用例を具体的に規定
・同期化処理のための送信制御情報の種類と伝送手法について規定
第6章 ACデータ伝送の運用ガイドライン
AC伝送における放送TSとAC伝送キャリアのインターフェエースを規定 |
(3) 参考資料
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参考資料では、今後、デジタル放送の送信設備やネットワークを構築するにあたって、参考となる事項を取り上げております。
・伝送路符号化部において各種インターリーブにより生ずる送受信遅延量を例示しました。
・AC伝送方式の検討例として、低レート音声、および、制御データの伝送に対応できる方式を例示しました。
・放送波ネットワーク構築にあたり、留意事項として回線設計実施に向けた考え方をまとめました。これは、演奏所から受信機まで、現行ネットワークをモデル化し、1999年度電気通信審議会置局技術委員会答申に基づいて行った検討例です。 |
3 関連する標準規格
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受信機装置においては他の放送メディアとの共通技術に多く関連しているため、特に次の標準規格を参考にする必要があります。
・ARIB STD-B10「デジタル放送に使用する番組配列情報」
・ARIB STD-B24「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」
・ARIB STD-B25「デジタル放送におけるアクセス制御方式」
・ARIB STD-B32「デジタル放送における映像符号化、音声符号化及び多重化方式」 |
4 方式概要とサービスイメージ
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地上デジタルテレビジョン放送の方式概要 |
| 概念図 |
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映像
符号化方式 |
MPEG-2 Video |
音声
符号化方式 |
MPEG-2 Audio AAC |
データ
符号化方式 |
BML
(XMLをベースとしたマルティメディア符号化方式) |
| 限定受信方式 |
MULTI-2 |
| 多重化方式 |
MPEG-2 Systems |
| 誤り訂正方式 |
外符号(リードソロモン符号)+内符号(畳込み符号) |
| 変調方式 |
OFDM (DQPSK, QPSK, 16QAM, 64QAM) |
| 周波数帯域幅 |
5.7MHz |
| 情報レート |
23.234Mbps
(変調方式に64QAMを用いた場合の最大値) |
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サービスイメージ |
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