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標準規格概要(放送分野)

 標準規格の概要及び改定の概要

規格番号

ARIB STD-B37

標準規格名 補助データパケット形式で伝送されるデジタル字幕データの構造と運用
策定年月日 2002年 7月25日
概要

 本標準規格は、スタジオ内で使用される525/60テレビジョン方式コンポーネントビット直列インタフェースおよび1125/60方式HDTVビット直列インタフェースにおいて、映像に同期して画面表示される文字のための字幕データを、垂直補助信号領域を用いて補助データパケット形式で伝送する場合の構造について定める事を目的とする。
 本標準規格はデジタル放送の字幕の持つ、字幕の多言語表示・スクロール表示等の機能拡張に対応すると共に、在来のアナログ放送用字幕データも伝送可能とした規定となっている。
 また、上記本編の巻尾に記載された付属(デジタル字幕運用規定)は、本編にて規定されたデジタル字幕データを伝送する場合の重畳方法、及びアナログ/デジタル字幕データの相互変換、HD/SD/携帯字幕データの相互変換等の運用規定について定めることを目的とする。


1 適用範囲

 ARIB標準規格STD-B6「525/60テレビジョン方式のビット直列インタフェースにおける補助信号」およびARIB標準規格BTA S-005B「1125/60方式HDTVビット直列インタフェースにおける補助データの共通規格」に規定されている補助データパケットを用いて、字幕データを伝送する機器に適用する。
 また、付属(デジタル字幕運用規定)については、ARIB標準規格STD-B6「525/60テレビジョン方式のビット直列インタフェースにおける補助信号」およびARIB標準規格BTA S-005B「1125/60方式HDTVビット直列インタフェースにおける補助データの共通規格」に規定されている補助データパケットを用いて、字幕データを伝送する機器、及びアナログ/デジタル字幕データ、HD/SD/携帯字幕データの相互変換を行う機器の運用について適用する。


2 構成と概要
 本編は2章からなり、解説が添付された構成となっている。さらに付属規定が付加された標準規格となっている。付属は3章からなり、解説が添付された構成である。

 【本編:デジタル字幕データの構造】
   第1章 一般事項
    1.1 目的
    1.2 適用範囲
    1.3 引用文書
    1.4 用語の説明
   第2章 字幕データパケット
    2.1 字幕データパケットの構造
    2.2 字幕補助データパケット構成
   解 説
    A1 字幕の種類
    A2 字幕補助データの重畳に関して
    A3 字幕送出タイミング、及び利点と欠点
    A4 字幕データの重畳タイミングと
       伝送ビットレート別TS送出タイミング
    A5 一般的な字幕素材の各ページのデータ量
    A6 DID/SDIDについて
 
  第1章には一般事項が記述されている。
  第2章では、字幕データパケットの構造、ユーザデータワードの種類と内容詳細等が規定されている。なお、パケットの重畳方法に関しては本標準規格の取り扱う範囲には含まれておらず、ARIB技術資料 TR-B23で規定されている。
 解説では、字幕放送の運用面に関する種々の参考事項が記述されている。

 【付属:デジタル字幕運用規定】
   第1章 一般事項
    1.1 目的
    1.2 適用範囲
    1.3 用語の説明
   第2章 デジタル字幕運用規定
    2.1 パケット重畳位置
    2.2 形式識別「字幕なし」の運用について
    2.3 送出モード、及びタイミング
    2.4 言語識別
    2.5 ショートフォームデータ
    2.6 ECCの運用
   第3章 字幕相互変換
    3.1 アナログ/デジタル字幕相互変換
    3.2 デジタル字幕における相互変換
    3.3 CCISを利用した運用

   解 説
    B1 字幕パケットを無効とする条件
    B2 字幕データパケット分割に関して
    B3 字幕AD変換の考え方
    B4 字幕DA変換の考え方
    B5 AD変換及びDA変換における提示更新時の初期化動作の継承
    B6 制御符号変換対応表
    B7 DRCS変換例
    B8 携帯字幕について
    B9 携帯字幕変換のガイドライン

 字幕普及という観点から、全ての放送事業者間で統一した運用を可能とする目的で、サイマル放送期間中に、HD、SD、アナログ、携帯用字幕を同時に運用するための運用方法を規定した。

 第1章には一般事項が記述されている。
 第2章では、デジタル字幕データを伝送する場合の重畳方法について、運用規定している。
 第3章では、アナログ/デジタル字幕データの相互変換、デジタル字幕におけるHD/SD/携帯相互変換の運用のガイドラインが記述されている。また字幕運用上の利便を図るため、字幕の相互変換のため"CCIS"(Conversion Control Information Support)識別子を規定し、その運用のガイドラインを記述した。
 解説では、アナログ/デジタル字幕データの相互変換、デジタル字幕におけるHD/SD/携帯相互変換の運用面に関する種々の参考事項が、記述されている。


キーワード(用語と略語)
アナログ放送用字幕  アナログテレビジョン放送で採用されている文字多重放送の字幕形式をいう。
携帯字幕  部分受信機(携帯受信機)向けデジタルテレビジョン放送で採用される字幕形式。
字幕  映像に同期して画面に表示される台詞などの文字。
字幕データ  映像に同期して画面に表示される台詞などの文字情報および管理情報の総称。
字幕データパケット  ANCパケット形式で伝送される字幕データ。
デジタル字幕  デジタルテレビジョン放送で採用されているデータ放送の字幕形式をいう。
ANCデータ  ビデオ信号に重畳して伝送される補助データ。
DID  補助データのデータ識別ワード。
SDID  第二形式のデータ識別ワード。
TS  MPEGシステムのストリームフォーマットの一種で188バイトのパケット形式で伝送される。ISO/IEC13818-1で規定されている。
ANC Ancillary
MPEG Moving Picture Expert Group
PES Packetized Elementary Stream
DID Data Identifier
SDID Secondary Data Identifier
TS Transport Stream

改定履歴
版数 策定または
改定日
主な改定内容
2.4版 2006.3.14  中型/小型DRCSの変換、字幕PESデータをTS化する際のアダプテーションフィールド取り扱い等について明確化した。
2.3版 2005. 9.29  デジタル/アナログ字幕から携帯字幕に変換するに当たり、レイアウトの変換等のガイドラインを追加規定する。
2.2版 2005. 3.24   ARIB TR-B14との整合性を保つため、携帯字幕に関する規定を修正する。
2.1版 2004. 9.28  携帯字幕に関する規定を追加するとともに、HD、SD、アナログ、携帯用字幕を同時に運用するための運用方法、字幕の相互変換についてガイドラインを記述した。
2.0版 2003. 6. 5 (1) 題名の改定:
  付属として「デジタル字幕運用規定」を巻尾に記載したことにより、題名を「補助データパケット形式で伝送されるデジタル字幕データの構造と運用」に改める。

(2) 「デジタル字幕運用規定」付属文書を追加する改定:
  字幕普及という観点から、全ての放送事業者間で統一した運用を可能とする目的で、サイマル放送期間中に、HD、SD、アナログ用字幕を同時に運用するための運用方法を規定した。また字幕運用上の利便を図るため、字幕の相互変換のため"CCIS"(Conversion Control Information Support)識別子を規定し、その運用のガイドラインを記述した。
1.0版 2002. 7.25  策定


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