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IMT-2000
PIAFS
標準規格概要(放送分野)

 標準規格の概要及び改定の概要

規格番号

ARIB STD-B38

標準規格名 サーバー型放送における符号化、伝送及び蓄積制御方式
策定年月日 2003年 2月 6日
概要
 本標準規格は、情報通信審議会諮問第2003号「大容量蓄積機能を活用するデジタル放送方式に関する技術条件」に対する答申(2002年9月30日)及び対応する省令をベースにした、大容量蓄積機能を活用するデジタル放送方式における、映像、音声及びメタデータの符号化方式、伝送方式及び蓄積制御方式を規定したものである。


1 適用範囲

 サーバー型放送における技術はデジタル放送全般に関わる共通技術であることから、本標準規格は、「標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式」(平成15年総務省令第26号)に準拠するデジタル放送に適用します。


2 構成と概要

 本標準規格は以下の5つの章、3つの付録、付属(高度広帯域衛星デジタル放送ダウンロードサービスにおけるECGメタデータ利用に関する運用ガイドライン)及び参考(サーバー型放送解説)から構成されます。


第1章

一般事項

第2章

コンテンツの符号化、伝送及び蓄積制御方式
2.1 コンテンツの符号化方式
2.2 コンテンツの伝送方式
2.3 コンテンツの蓄積制御方式

第3章

メタデータの符号化、伝送及び蓄積制御方式
3.1 記述言語型メタデータ
3.2 記述言語型メタデータの記述方式
3.3 メタデータの伝送符号化方式
3.4 メタデータ伝送方式
3.5 メタデータ蓄積制御方式

第4章

コンテンツ及びメタデータの識別情報
4.1 コンテンツ参照

第5章

関連するその他の方式/仕様
5.1 権利保護方式
5.2 アクセス制御方式
5.3 受信装置仕様

付録A

メタデータ辞書
付録A.1 ジャンル辞書
付録A.2 パレンタルガイダンス辞書
付録A.3 HowRelated辞書
付録A.4 AudioPurpose辞書
付録A.5 PromortionalType辞書
付録A.6 PurchaseType辞書
付録A.7 UnitType辞書
付録A.8 Role辞書
付録A.9 AudioComponent辞書
付録A.10 AudioCodingFormat辞書
付録A.11 VisualCodingFormat辞書
付録A.12 FileFormat辞書
付録A.13 OutputPort辞書
付録A.14 CopyControlMethod辞書
付録A.15 ExportMedia辞書
付録B スキーマ
付録B.1 スキーマ
付録C サービス毎の規定
付録C.1 高度広帯域衛星デジタル放送ダウンロードサービスにおけるECGメタデータ
付属1 高度広帯域衛星デジタル放送ダウンロードサービスにおけるECGメタデータ利用に関する運用ガイドライン
第1章 一般事項
第2章 メタデータ文字符号
第3章 メタデータ文書
第4章 コンテンツ記述メタデータ
第5章 インスタンス記述メタデータ
第6章 ライセンス参照情報
第7章 CRIDならびにその他の識別情報
第8章 メタデータ伝送方式

参考

サーバー型放送解説
A1 サーバー型放送概要
A2 コンテンツの符号化、伝送及び蓄積制御方式
A3 番組配列情報の蓄積制御方式
A4 メタデータシステムモデル及びメタデータの符号化、伝送及び蓄積制御方式
A5 メタデータのバイナリ伝送符号化方式について
 

概念図
 サーバー型放送の概念を上図に示す。受信側の環境として、大容量蓄積装置を含む「サーバー型放送受信装置」を前提とし、既存のデジタル放送方式や放送サービスとの整合性並びに通信メディア、蓄積メディア等との連動も考慮しながらサービスが提供されることを示している。

  本規格の概要を以下に示す。

  第2章のコンテンツの符号化、伝送及び蓄積制御方式に関しては、既存のデジタル放送との互換を考慮して、他の標準規格(STD-B32, STD-B24等)に準拠した方式を採用している。

  本規格の中心となるのは第3章のメタデータ関連の規格である。3.1節でメタデータの記述言語として、ISO/IEC 15938-2 "MPEG-7 Description Definition Language" に示される記述定義言語(Description Definition Language: DDL、ISO/IEC 15938-2:2002(E))を用いると規定している。記述定義言語は、W3Cで勧告化されたXML Schema(version 20010502)に基づいている。

  3.2節はメタデータの記述形式に関する節で、TV Anytime Forumで規定されるSP003 v1.3 "Metadata" に示されるシンタックス、セマンティクスを採用することが規定され、その詳細が示されている。

  3.3節で、これらXMLで記述されたメタデータの伝送符号化に、伝送容量の関係からMPEG-7で規定されるXMLバイナリ符号化方式 (BiM) を使用することが、また3.4節で、伝送はARIB STD-B24に規定されるDSM-CCデータカルーセル方式を用いる場合と、ARIB STD-B45に規定される高度広帯域衛星デジタル放送におけるダウンロード方式を利用する場合が示されています。
 なお、BiMに関しては解説のA5にその詳細が示されている。

  メタデータの蓄積制御方法は運用される伝送方式に依存するが、3.5節にこれらが示される。また、メタデータのバージョン管理についても規定されている。

  サーバー型放送において、魅力的なサービスを行うためには、コンテンツの蓄積、検索、再生、及び管理をきめ細かく制御する必要があるが、このためにコンテンツ及びメタデータに一意に識別可能な名称が必要となる。これがコンテンツ参照識別子(CRID)であり、第4章で規定されている。

  第5章は関連するその他の方式/仕様に関する章であり、権利保護方式、アクセス制御方式、及び受信機仕様に関して、それぞれ対応するARIB STD-B21, STD-B25, STD-B21を参照することとしている。

 付録として、付録Aにはメタデータ辞書など具体的な辞書内容が提示されています。付録Bには本編の規定に対応する全体スキーマが規定されています。付録Cにはサービス毎の規定として、高度広帯域衛星デジタル放送ダウンロードサービスにおけるECGメタデータが規定されている。

 付属1では、高度広帯域衛星デジタル放送ダウンロードサービスにおけるECGメタデータの利用に関する運用の例として、運用ガイドラインが示されている。
      
 参考のサーバー型放送解説は、規格内容の具体的な説明と運用の便を図るために作成されたもので、構成に示すA1〜A5の5つの章には、それぞれの内容が詳細に示されている。

キーワード(用語と略語)
サーバー型放送  大容量蓄積機能とともに通信ネットワークとの接続機能を有するデジタル放送用受信装置を対象とし、当該受信装置におけるコンテンツ蓄積機能や通信機能を活用する新たなデジタル放送形態の通称
ストリーム型伝送方式  コンテンツの送信に要する時間と、当該コンテンツを視聴するのに要する時間が常に一致している伝送方式
ファイル型伝送方式  コンテンツの送信に要する時間と、当該コンテンツを視聴するのに要する時間が必ずしも一致しない伝送方式
メタデータ  コンテンツの内容や、再生の順序などを示すデータで、一般にはタイトルやジャンル、番組概要等のコンテンツに関するデータをいう。本規格では、それらに加え視聴者のプロファイルや履歴も含まれる。
記述スキーム  複数の記述ツール間の構造(シンタックス)と意味(セマンティックス)的関係を規定した枠組み
BiM Binary format for MPEG-7
 MPEG-7で規定されているXMLバイナリ符号化方式
CRID Content Reference IDentifierコンテンツ参照識別子。
 ロケーションに依存しないコンテンツの識別子
DDL Description Definition Language記述定義言語。
 MPEG-7で記述スキームを定義するのに使用される言語
ETSI Eurpean Telecommunications Standards Institute
 欧州通信規格協会
IANA Internet Assigned Numbers Authority
  インターネットの標準化を行うIETFを構成する組織の一つ
IETF Internet Engineering Task Force
  インターネット上で使われるプロトコルを標準化する組織であり、ここで策定された技術仕様はRFCとして公表される。
MPEG Moving Picture Experts Group
 ISO/IEC JTC1/SC29/WG11の通称。映像信号、音声信号の符号化方式の国際標準規格化を中核に、メタデータや権利保護情報の符号化方式の国際標準規格化も推進
MPEG-7 Moving Picture Experts Group phase 7
 MPEGによる作業であり、広範囲に渡るアプリケーションに適用可能な、コンテンツ関連のメタデータの標準的なセットを規定する。
TVAF TV Anytime Forum
 サーバー型放送に関する国際標準規格を検討している民間の国際フォーラム
W3C The World Wide Web Consortium
 インターネット上での情報提供や情報共有のためのプロトコルに関する国際標準化団体
XML Extensible Markup Language
 W3Cにより策定された記述言語の一つ。XMLにより記述される文書では、文法や言葉の意味を当該文書内で定義することができるため、XMLは多様な用途に利用することができる。

改定履歴
版数 策定日又は
改定日
主な改定内容
2.0版 2010.04.26
  高度広帯域衛星デジタル放送におけるダウンロード方式標準規格の規定に伴い、サービスを実施する上で必要となるECGメタデータ等の記述形式の追加、変更、定義追加及び辞書等を新設、拡張
 規格書構成を見直し、付録を辞書とスキーマ及びサービス毎の規定の3つに分類して記述し、付属1として運用ガイドラインを追加
 誤記訂正、表現の明確化及び用法の統一
1.3版 2006.03.14
 準拠規格であるETSI技術仕様の変更により、国際整合性の確保のために名前空間のバージョン表記の変更や、スキーマの修正、辞書の変更などを改定
 サーバー型放送の想定される運用に対応するため、一部表記や辞書の追加などを改定
 誤記訂正、表現の明確化及び用法の統一
1.2版 2004.12.14
 準拠規格であるETSI技術仕様が変更されたため、国際整合性の確保のために改定
 IETF規格準拠と国際整合性の確保のための改定
 誤記訂正と表現の明確化及び用法の統一
1.1版 2004.05.25
 準拠規格であるTV Anytime規格が改定され、さらにこの規格がETSI技術仕様になったため、参照先規格名を変更
 メタデータ名前空間、無名タイプを名前付きタイプに変更するなどETSI技術仕様に対応
 ARIB STD-B38内の整合性をとるため、辞書の使用に関する項目及び付録として辞書を追加
1.0版

2003.02.06

 策定


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