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標準規格概要(放送分野)

 標準規格の概要及び改定の概要

規格番号

ARIB STD-B54

標準規格名 放送事業用4FSK連絡無線方式標準規格
策定年月日 2011年 09月16日
概要
 放送事業用連絡無線方式は、陸上移動通信における自営用を目的とした公共業務用連絡無線方式のうち放送事業用に分類される電波利用システムです。周波数有効利用のため、この放送事業用連絡無線も現行のFM方式からデジタル・ナロー方式に移行することが求められました。
 本標準規格は、放送事業用連絡無線設備において無線設備規則第57条の3の2に規定される142MHzを超え170MHz以下の周波数を使用する狭帯域デジタル通信方式のうち、変調方式が四値周波数偏位変調を用いた単一キャリアによる伝送方式(Single Channel Per Carrier)による業務用デジタル移動通信システムの無線区間インタフェースを規定するためのものです。
 なお、平成22年8月31日に電波法関係審査基準の一部改正が行われ、放送事業用連絡無線の方式として新たに四値周波数偏位変調が認められました。

1 適用範囲
 本標準規格は、160MHz帯を使用する放送事業用4FSK連絡無線の無線機器に適用します。

2 構成と概要
 本標準規格は、7つの章、5つの付録、2つの付属、4つの参考から構成されます。
各編の概要は、以下のとおりです。なお、本標準規格は、ARIB STD-T102「狭帯域デジタル通信方式(SCPC/4値FSK方式)標準規格(2011年3月28日策定)」をベースに、これらと整合を取りながら、放送事業用連絡無線方式に特化した部分について規定しています。規格分類としては、狭帯域デジタル通信方式、変調方式が四値デジタル変調(4FSK方式)、チャネル間隔が6.25kHzのものに該当します。
 第1章 一般事項
   本規格は、ARIB STD-T102をベースとし、放送事業に特化した部分を明示するものです。また、160MHz帯を使用する放送事業用4FSK連絡無線の無線機器を適用範囲とします。
 第2章  システムの概要
   システム概要としては、放送事業用4FSK連絡無線システムの構成の概念を明示し、放送事業として特殊な移動局―基地局間通信などについて説明するほか、機能ブロックの構成、基地局無線装置例、移動局無線装置例、提供サービス概要を示す。通信機能としては、一般的な音声通信機能に加え、ユーザコード通信、個別通信、グループ通信のほかに、GPSデータ通信機能、ベアラモード通信機能、暗号化通信機能、後追い参入機能、緊急通信機能を有します。

 第3章  無線設備の技術的条件
 

 本章では、4FSK方式SCPC狭帯域デジタル移動通信システムの無線伝送区間における放送事業用連絡無線設備の技術的条件について規定しています。
 一般的条件としては、無線設備規則等で規定されている無線周波数帯やチャネル周波数間隔、空中線電力などを規定しています。また、変復調方式に関する条件や送受信装置に関する条件についても規定しています。

 第4章  通信制御方式
   本章では、ARIB STD-T102 第2編に規定されていない本標準規格 第2章のサービス及び機能を、放送事業用4FSK連絡無線システムに追加する上で必要となる通信制御方式の基本インタフェース条件、制御メッセージ、暗号化方式、制御シーケンスに関して規定しています。

 第5章  音声符号化方式
   音声符号化方式は、ARIB STD-T102に準拠します。

 第6章  測定法
   測定法は、ARIB STD-T102に準拠します。

 第7章  相互接続性試験
   相互接続性試験は、本標準規格に規定する機能の範囲で、機器を製造する段階で製造業者が自主的に機器の相互接続性を確保できるようにし、異なる製造者の機器において、選択呼出音声通信、GPSデータ通信及びベアラモード通信、更に暗号化した通信を可能にすることを目的としたもので、試験用音声テストデータ(音声符号化情報データ)、試験用GPS及びベアラモードテストデータ、試験信号、受信接続試験、音声通信試験項目と判定条件、GPSデータ及びベアラモードデータ通信試験項目と判定条件、送信接続試験について規定しています。

 付録1 周波数割当
   放送事業用連絡無線の周波数割当表記載。

 付録2 選択呼出
   選択呼出しの技術要件について記載。
 付録3 暗号化通信
   暗号化通信の技術要件について記載。

 付録4 ベアラモード通信
   ベアラモード通信の技術要件について記載。

 付録5 GPSデータ通信
   GPSデータ通信の技術要件について記載。

 付属1 ユーザ要求条件
   放送事業者からの要求条件について記載。

 付属2 回線設計
   回線設計例について記載。

 参考1 人体によるアンテナ利得損失の算出方法
 参考2 比吸収率(SAR)の算出方法
 参考3 無線機を操作する際のガイドライン
 参考4 単一大ゾーンで4FSK方式を運用する無線回線の注意点
● 放送事業用連絡無線システム構成の概念図

キーワード(用語と略語)
4FSK 四値周波数偏位変調
SCPC 単一キャリアによる伝送方式(Single Channel Per Carrier)

改定履歴
版数 策定日又は
改定日
主な改定内容
1.0 2011.09.16  策定


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