本技術資料は、総務省令・告示及びARIB標準規格の規定に従い実施される標準テレビジョン放送等のうち、衛星デジタル音声放送において、実運用上、使用される技術パラメータを特定するとともに、運用の細部について規定したものです。これらの規定は、衛星デジタル音声放送における放送番組編成の柔軟性と放送サービスが将来的に発展するための拡張性を確保できるよう配慮しています。
また、本運用規定は、ARIB標準規格STD-B42に従って、受信機の詳細な機能仕様に関しても定めております。衛星デジタル音声放送サービスを、聴取者にとっての利便性を損なうことなく円滑に行うために、衛星デジタル音声放送の放送事業者は定められた機能仕様を前提にその送出を運用することになります。なお、受信機の機能仕様の具体化は受信機製造事業者の商品企画に委ねられます。 |
1 適用範囲 |
| 本運用規定は、S帯(2.6GHz帯)の周波数を使用する衛星デジタル音声放送の運用および、その放送サービスに対応する受信機の仕様について適用する。 |
2 構成と概要 |
本技術資料は、3分冊構成となっており、第一分冊には「第一編 ダウンロード運用規定」、「第二編 受信機機能仕様書」及び「第三編 データ放送運用規定」、第二分冊には「第四編 PSI/SI運用規定」並びに第三分冊には「第五編 限定受信方式(CAS)受信機仕様及び運用規定」、「第六編 双方向通信運用規定」、「第七編 送出運用規定」及び「第七編附録 パイロットチャネル運用及びCDMチャネル分割運用解説」を収録している。
それぞれの編の概要は次のとおり。 |
(第一分冊) |
| 第一編 |
衛星デジタル音声放送 ダウンロード運用規定 |
| |
ダウンロードサービスを実施するにあたっての細部の運用に関する「伝送ガイドライン」及びダウンロード受信のために受信機として具備すべき性能・機能に関する「受信機ガイドライン」を規定している。これらは受信機の詳細設計に際しても有用な規定となっている。 |
| |
| 第二編 |
衛星デジタル音声放送 受信機機能仕様書 |
| |
衛星デジタル音声放送用受信機について、想定される受信機形態について定義し、標準的な機能仕様として、初期設定や選局手段等に関する「ユーザーインタフェース要求事項」、フロントエンド、TSデコーダ等に関する「ハードウェア・ソフトウェア要求事項」を規定している。 |
| |
| 第三編 |
衛星デジタル音声放送 データ放送運用規定 |
| |
移動体受信機及び携帯受信機を対象とした、基本運用プロファイルのみを定めている。リアルタイム聴取および蓄積聴取を行うための受信機仕様、モノメディア符号化およびデータ伝送方式について規定をしている。 |
(第二分冊) |
| 第四編 |
衛星デジタル音声放送 PSI/SI運用規定 |
| |
「第一部 運用総論」により運用全体の基本的事項を、「第二部 運用各論」においてそれぞれの運用の細目を規定し、「第三部 テーブル運用詳細」でテーブル毎の運用について規定している。また、PSI/SI情報量の見積り例を「付録」として記載した。EPGジャンルについて、衛星デジタル音声拡張コードを追加しているが、ARIB STD-B10で審議中のため、(TBD)付きの上網掛けとしている。 |
(第三分冊) |
| 第五編 |
衛星デジタル音声放送 限定受信方式(CAS)受信機仕様および運用規定 |
| |
衛星デジタル音声放送受信機に対する限定受信方式に関する仕様は「デジタル放送におけるアクセス制御方式」(ARIB STD-B25)の第一部第6章で規定されている。この規格をさらに詳細にし、受信機に対する要求仕様と運用仕様について規定している。 |
| |
| 第六編 |
衛星デジタル音声放送 双方向通信運用規定 |
| |
衛星デジタル音声放送では双方向機能はオプションとなるが、双方向データ放送サービスの普及拡大を図ることを目的に、対応する受信機についてシステム構成と接続形態、通信プロトコル、双方向通信の運用からセキュリティ・異常処理・緊急時対策などの機能を規定した。また、付録としてセキュリティ機能の解説、課金方法などの参考情報を記載している。 |
| |
| 第七編 |
衛星デジタル音声放送 送出運用規定 |
| |
放送局における放送波の送出の運用について、情報源符号化、多重化、伝送手法、伝送路符号化/変調などの運用に関して規定している。また、CDMを用いた伝送に関して、番組構成情報およびストリーム送出方法のガイドラインを示している。 |
| |