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標準規格概要(放送分野)

 技術資料の概要及び改定の概要

資料番号

ARIB TR-B28

技術資料名 平面ディスプレイ(LCD、PDP)に対するマスタモニターとしての要求条件
策定年月日 2006年12月12日
概要

 本技術資料は、平面ディスプレイを番組制作時等にマスタモニターとして使用する場合の要求条件をまとめたものである。

 マスタモニターは、輝度、色再現、圧縮・伝送等によって発生した劣化の有無など映像に対する最終的な画質管理を行う測定器と位置付けられているモニターで、モニターへの入力信号を正確に表示することが重要視されているものである。

 近年、平面ディスプレイの画質が向上してきたが、画質、表示方式、特性などの点でCRTモニターと異なるため、画質を厳格に管理する用途で使用する場合は十分な注意が必要であると、ITU-R勧告に規定されている。一方では、CRTマスタモニターは今後供給面での動きに注意を払う必要性が考えられる。

 本技術資料は、放送局においては、平面ディスプレイをマスタモニターとした場合でも、TV番組を混乱なく、かつ十分な画質管理を行いながら制作できるように、また、メーカにおいてはユーザである放送局が求めている条件を把握し、平面ディスプレイによるマスタモニターの商品化を速やかに行えるようにとの要望に応えるために、放送局と、制作機器・ディスプレイ・測定器等のメーカからの委員が協力し、調査、測定、テストを行いながら審議を続け、「平面ディスプレイ(LCD、PDP)に対するマスタモニターとしての要求条件」としてまとめたものである。


キーワード(用語と略語)

マスタモニター

放送局などで使用されるモニターの中で、輝度、色再現、圧縮・伝送等によって発生した劣化の有無など映像に対する最終的な画質管理を行う測定器と位置付けられているモニターである。映像制作者は、マスタモニターの色温度、明るさ、解像度などを常に正確に調整し、一定の条件下で映像品質の管理を厳密に行うことが求められており、そのため、マスタモニターは、美しく表示することよりも、モニターへの入力信号を正確に表示することが重要視される。

3原色色度点

Rec. ITU-R BT 709、SMPTE274M、Rec. ITU-R BT 470 システムB, G (以下EBU), システムM (以下NTSC) などは番組制作および国際番組交換のためのスタジオ規格であり、ここに定められた3原色色度は制作機器に対するものであるが、カメラが想定する受像機における3原色色度として位置付けられる。

色温度

光源の色を光源色といい、色順応により無色と感じられる範囲を白色光源という。白色光源の色具合の表し方として色温度が使われており、現実には存在しない黒体という物質を仮定し、ある温度により発光する色が同じとき、その絶対温度をその光源の色温度という。

基準白色

日本における525系の運用においてはD93を基準としてきた。規格上の基準白色は、Rec. ITU-R BT 709、SMPTE274MともD65となっているが、現在、同一空間内に525系と1125系とが混在して番組制作が行われており、同じ環境下での運用においてはモニターの色温度が統一されていることが望ましい。

輝度

画面表面の外光反射などを含まない、単位面積あたりの明るさで、単位はcd/m2 である。LCDでは、所定の駆動信号を印加したときに表示できる明るさで、バックライトの明るさ、パネルやカラーフィルタの光透過率などによって決定される。

ガンマ特性

CRTモニターにおける入力信号電圧(V)と光出力(L)の関係は、V, Lが正規化されている場合、おおよそL=Vγ と近似できる。これをモニターのガンマ特性と呼び、その値をγで表す。

コントラスト比

画面表面の外光反射などを含まない、黒表示部(黒信号(0%)を入力)と白表示部(白信号(100%)を入力)の輝度比で、一般に画面正面で測定した最大コントラスト比の値を記載する。

視野角

視野角には、正面から測定したコントラスト比の1/10以上を確保できる範囲(角度)であるとするものと、10:1以上のコントラスト比が確保できる角度であるとする2つの「定義」がある。

解像度

像が分離して見える度合いを解像度という。白黒交互の垂直線あるいは水平線何本までが画面に再現されるかで解像度を表し、白黒それぞれを一本と数える。マトリックスディスプレイの場合、ドット(サブピクセル)単位でアドレッシングが可能なため、一般的には、解像度と画素数は一致する。

ムラ

ムラは、ディスプレイに一様なグレー信号を入力したときに、画素が規則正しく配列しているディスプレイ表面に発生する不均一な表示を意味する。ムラは、比較的明るさのレベル差が少なく、輝度が一様でないある一定の範囲として現れる。ムラの発生は、液晶の物理的な変化に起因する。たとえば、LCDディスプレイにおいて、液晶物質自体が不均一な場合や、液晶内の不純物が不均一に分布している場合に発生する。ムラは、CRT、PDPやそれ以外のディスプレイ装置でも発生する。

応答時間

液晶パネルモジュールにステップ状の入力が印加されたときに、画面の表示が所要の輝度に達するまでの時間をいう。液晶の場合、白から黒へ遷移する場合と黒から白へ遷移する場合で、遷移に要する時間が異なるので、両者の和をもって応答時間という場合もある。

遅延時間

モニターに映像信号が入力されてから、この信号に対応する画面が表示されるまでの時間をいう。CRTの場合はビーム走査により表示をするから遅延時間はほぼゼロであるが、FPDの場合は、一般的にI/P(飛び越し走査/順次走査)変換、スケーリング処理などの信号処理を行うので、1フレーム以上の遅延を伴う場合が多い。


改定履歴
版数 策定または
改定日
主な改定内容
1.1版 2008.06.06
 ガンマ特性の要求条件を現状のCRTマスタモニターのガンマ特性に合わせるように修正
  画質に対するマスタモニターとしての要求条件においてガンマ特性の記述を修正(測定結果のグラフを追加)
  ピーク輝度/全白輝度に関する要求条件においてガンマ特性に関連する記述を削除
 

用語の説明においてガンマ特性の説明を修正

  付録1のガンマ特性の要求条件を修正し測定方法を追加
  付録9にてガンマ特性に関する再測定結果を追加
 勧告ITU-R BT.814とBT.1120の改定に伴うバージョン番号を変更
1.0版 2006.12.12 策定


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