標準規格等一覧

標準規格概要(STD-B10)

1.標準規格の概要

標準規格番号 ARIB STD-B10
標準規格名 デジタル放送に使用する番組配列情報
標準規格概要

本標準規格は、デジタル放送に使用する番組配列情報(受信者に番組の多重情報を伝えると共に番組選択を容易にするための情報であり、MPEG-2システムズでの伝送制御信号PSIを補完する信号)の基本構成、番組配列情報のデータ構造詳細規定と実運用でのガイドラインを定めたものである。

ここに規定する番組配列情報は、信号構造の国際整合、放送事業者毎の番組編成の柔軟性と将来の放送サービス発展への拡張性を前提に全放送メディアへの横断的適用を対象としている。


2.改定の概要

版数 策定又は改定日 改定の概要
5.13版 2019.12.05  高度広帯域衛星デジタル放送用受信装置を規定するARIB STD-B63において4K8Kに対応した高速デジタルインタフェースを新たに標準化するにあたり、テキスト情報に必要となる記述子を追加する。
5.12版 2018.04.12  MPEG-2 Systems規格(ITU-T H.222.0)が規定するHEVCビデオ記述子のsyntax上の名称変更を反映するとともに、ネットワーク識別の割り当て状況及び参考文献の更新を行うものである。
 HEVC:High Efficiency Video Coding
5.11版 2017.07.27  MPEG-2 Systems規格(ITU-T H.222.0)が規定するHEVCビデオ記述子の改定を反映するとともに、ネットワーク識別の割り当て状況及び参考文献の更新を行うものである。
 HEVC:High Efficiency Video Coding
5.10版 2017.03.24  (一社)放送サービス高度化推進協会(A-PAB)からの申請に基づき、高度広帯域衛星デジタル放送で使用される限定受信方式の識別子が新たに割当られたことに伴い、これを追記するとともに、誤記の訂正及び参考文献の更新を行うものである。
5.9版 2016.09.29  HDR-TVに関するITU-R勧告BT.2100の策定を受け、これを映像信号の伝達特性の識別に反映するほか、参考文献を追加・更新するものである。
 HDR:High Dynamic Range
5.8版 2016.03.25  伝送制御信号及び番組配列情報が制御する対象を明確化するとともに、AITで使用される記述子のタグ値空間を明確化するものである。
 AIT: Application Information Table
5.7版 2015.12.03  高ダイナミックレンジテレビジョン(HDR-TV)放送のための映像信号伝達特性の識別を可能とすると共に、ネットワーク識別の割当状況を最新に更新するほか、誤記訂正・明確化を行うものである。
 HDR-TV: High Dynamic Range Television
5.6版 2015.09.30  CATVの高度化方式に関する告示及び日本CATV技術協会標準規格に基づき、PID及び記述子タグ値の割当をSTD-B10へ追加記載するものである。
5.5版 2015.07.03  エリア放送の高度化に対応するための記述子の修正、STD-B60の改定に合わせた音声コンポーネント記述子等の修正、エディトリアルな修正を行うものである。
5.4版 2014.07.31  衛星基幹放送及び衛星一般放送における超高精細度テレビジョン放送に係る技術的条件についての情報通信審議会答申及び国の技術基準整備(省令及び告示)を受けて、放送を実施するために必要となる詳細を規定するものである。
5.3版 2014.03.18  99MHzを超え108MHz以下の周波数の電波を使用する地上基幹放送局を用いて行うマルチメディア放送のうちセグメント連結伝送方式によるもの(以下、V-Lowマルチメディア放送。)に関する省令・告示に基づく追加規定を行うと共に、V-Lowマルチメディア放送サービスの番組を構成する素材の種別、素材名、素材コード、関連情報へのリンク等の基本情報を記述する素材情報伝送記述子を規定する改定を行うものである。このほか、既存規定の明確化や参考文献の更新を行う。
5.2版 2013.07.03  エリア型放送のようにエリア限定で行われる放送において、広く普及している地上デジタルテレビジョン放送受信機を共用利用するために、地上デジタルテレビジョン放送とエリア放送を識別する手段が必要なため、新たにエリア放送情報記述子を規定すると共に、HTML5をベースにした放送通信連携サービス実現のためARIB STD-B24第4編に規定されるアプリケーション制御方式で使用されるアプリケーション情報テーブルのテーブルIDを規定するものである。
5.1版 2012.09.25  放送法の改正に伴う省令・告示の改正並びにアクセス制御記述子の規定を追加する告示の改正を受けて、本標準規格を省令・告示と整合するように修正すると共に、ITU-T H.264|MPEG-4 AVC の改定を反映する改定を行うものである。
5.0版 2011.12.06 ・新規登録情報及び割当情報の追加
 ・データ符号化方式識別及び限定受信方式識別の新規登録情報の追加。
 ・ネットワーク識別割り当て情報の追加。
・誤記訂正
 ・第2部「データブロードキャスト識別と識別選択情報」の誤記訂正。
・その他
 ・参考文献の更新、まえがき別表への追加。
4.9版 2011.03.28 マルチメディア放送(但し、選択帯域伝送方式によるマルチメディア放送を除く)に関連する規定の追加、修正など
・番組配列情報のテーブルの規定の追加
 ・INT(IP/MAC Notification Table)
・番組配列情報の記述子の規定の追加
 ・登録記述子、データブロードキャスト識別記述子、INTで使用される記述子
・番組配列情報で使用される記述子の規定の変更
 ・コンポーネント記述子、リンク記述子等
・識別子の割当状況の追加及び更新
・ISO/IEC 13818-1で規定されないストリームの識別に関する規定の追加
その他
 ・規定の明確化のための修正及び追加
 ・参考文献の追加・更新、まえがき別表の修正及び追加
4.8版 2010.04.26 ・高度広帯域衛星デジタル放送のダウンロード方式に関連する規定の追加
 ・可変長パケット多重化方式に関連するテーブル
 ・MPEG-4 ALS(Audio Lossless Coding)音声符号 化方式に関連する記述子
・識別子の割当状況の更新
 ・ストリーム形式種別割り当て
・その他
 ・参考文献の更新、まえがき別表への追加
4.7版 2009.07.29 ・高度衛星デジタル放送方式に関連する規定の追加
 ・可変長パケット多重化方式に関連するテーブル
 ・新たな映像フォーマット、映像符号化方式及び音声モードの種別
 ・新たな放送の標準方式及びサービスの種別
・識別子の割当状況の更新
 メディア横断的な規格とするための参照関係等の構成の変更
 ・データ符号化方式識別 ・限定受信方式識別
 ・ネットワーク識別
・その他
 ・参考文献の更新、まえがき別表の訂正等
4.6版 2008.06.06 ・IP放送等に関する割当の表の更新
・限定受信方式識別の割当の表の更新
・ネットワーク識別の割当の表の更新
・コンテント記述子におけるジャンル指定の追加
・ITU-T勧告H.222.0|ISO/IEC 13818-1の改定を反映するように、ストリーム形式種別の割当の表を更新
・その他
・参考文献の更新
・誤記修正や明確化のためのエディトリアルな修正
4.5版 2007.09.26 ・現行のコピー制御と新たなルールを識別するための技術的手段として、コンテント利用記述子のreserved_future_use (2ビット)のうちの1ビットを、コピー個数制限のモードを識別するためのcopy_restriction_mode(コピー制限モード)に割り当てた。
・第2部 付録N「表 N-1 ネットワーク識別の割当」の更新。併せて、登録済みのネットワーク識別を全て掲載。
・これまでの総務省令・告示の改正やARIB標準規格・技術資料の改定を反映するよう参考文献を更新。
4.4版 2007.03.14 ・平成十五年総務省告示第三十七号の改正により、高度狭帯域CSデジタル放送に関する規定が追加されたことに伴い、「衛星分配システム記述子」及び「システム管理記述子の識別子」の割り当てを追加
・第2部付録N(情報)「ネットワーク識別の割当状況」のネットワークの名称の更新
4.3版 2006.09.28 第2部付録N(情報)「ネットワーク識別の割当状況」の更新
・ネットワークの名称変更
・ケーブルテレビ放送に関係するネットワーク識別の割当状況の追加
4.2版 2006.05.29 「登録情報参照記述子」に関する規定の削除
・タグ値の割り当て(第1部)
   ・0xE1:登録情報参照記述子
・データ構造(第1部)
・記述子の送出基準の規定(第2部)
・記述子の使用法の説明(付属)
4.1版 2006.03.14 サーバー型放送関連記述子のタグ値割り当てと追加
・サービスグループ記述子及び登録情報
・参照記述子サービス記述子のサービス形式種別
・ハイパーリンク記述子のハイパーリンク種別
・シリーズ記述子の編成パターン
・コンテント記述子におけるサーバー型番組付属情報のジャンル指定
その他
・データ符号化方式に関する情報の追加と更新
・データ符号化方式識別の値付与に関する規定の修正
・参考文献の更新
4.0版 2004.12.14 第1部
・表7-1「識別子の運用基準」をSTD-B10で規定している全ての識別子について更新し、「総務省が規定」、「標準化機関が規定」及び「事業者が規定・運用」とその運用基準を明確化。
第2部
・stream_typeはストリーム形式種別、service_typeはサービス形式種別及びdescription_typeは記述形式種別と用語を統一。
・音声のコンポーネント種別割り当てを更新。
・識別子の割り当てを示す参照先(付録)を明示。
 ・ネットワーク識別 → 付録N
 ・限定受信方式識別 → 付録M
 ・緊急警報記述子の信号種別、地域符号 → 付録D
 ・ストリーム形式種別 → 付録E
・地域を区別しない場合のローカル時間オフセット記述子の国地域識別の値を「000000」と規定。
・付録M「限定受信方式識別の割当状況」と付録N「ネットワーク識別の割当状況」を追加。
・「モザイク記述子」の2ndループのカウンタiをjに誤記訂正。
3.9版 2004.09.28 ・移動・携帯受信向け「1セグメント放送サービス」で使用するH.264|MPEG-4AVCの映像ストリームをMPEG2 Systemsで伝送する際に使用する記述子及びストリーム形式を規定するITU-T勧告H.222.0|ISO/IEC 13818-1 Amendment3の承認に伴いTBD項目を削除。
・タグ値枯渇対策:タグ値拡張のための複合記述子を規定。
・識別子の運用基準の更新と明確化。
・デジタルコピー制御情報に係る「1世代のみコピー可」を明確化。
・ストリーム形式識別割当表を更新。
・データ符号化方式の割当状況を反映
・カルーセル互換複合記述子に使用する副記述子に他規格の改定を反映。
・限定受信方式識別及びネットワーク識別の割当状況を追加。
3.8版 2004.02.05 ・モノメディア符号化の方式として追加された H.264 | MPEG-4AVC の映像 ストリーム を MPEG2 Systems で伝送する際に使用する 「記述子( AVC ビデオ記述子、 AVC タイミング HRD 記述子)」を追加 し、タグ値を割当てた。
・H.264|MPEG-4 AVC 映像ストリームにストリーム形式識別を割当てた。
・コンテント記述子におけるジャンル指定に「衛星デジタル音声放送用拡張」を追加。
3.7版 2003.06.05 ・2003年1月省令・告示改正に伴う衛星デジタル音声放送の変調方式、放送方式の種別、スクランブルを解くための鍵情報等を追加。
・ARIB-Jアプリケーションを管理するためのテーブルAITを追加。更にオブジェクトカルーセルで使用するカルーセル識別記述子、アソシエーションタグ記述子及び拡張アソシエーションタグ記述子を追加。
3.6版 2003.02.06 ・ サーバー型放送に対応し、ストリーム型コンテンツを効率的に伝送・蓄積するために、複数の副記述子を複合的に用いて制御するためのカルーセル互換複合記述子、蓄積されたコンテンツの再生制御に用いる情報を伝送する限定再生方式記述子等を追加した。
3.5版 2002.07.25 ・ 地上デジタルテレビジョン放送における部分受信階層帯域の有効利用、地上デジタル音声放送に対する拡張ブロードキャスタ記述子の拡張及びデジタル有線テレビジョン放送に関する告示の反映。
3.4版 2002.03.28 ・ 情報通信審議会一部答申のBSデジタル放送用受信機等が対応可能なコンテンツ権利保護方式の技術的条件に関連して、コンテント利用記述子を新たに追加。
3.3版 2002.01.24 ・ 地上デジタルテレビジョン放送運用規定技術資料(ARIB TR-B14)に関連する改定。
  具体的には、PIDの割り当て追加、新規記述子(拡張ブロードキャスタ記述子etc)の追加等。
3.2版 2001.11.15 ・ BITの未定義ビット4bitの内、1bitを事業者表示適否を示すフラグに割当て
☆3.1版に対しては、差替版にて対応。
3.1版 2001.07.27 ・ 2001年告示第380号に伴うストリーム形式識別の割り当て追加
・ ブックマーク一覧データサービスのサービス形式種別の追加
☆3.0版に対しては、差替版にて対応
3.0版 2001.05.31 ・地上デジタル音声放送に固有の、システム管理記述子の標準方式種別の割り当てや連結送信記述子を追加。
2.0版 2001.03.27 ・ 広帯域CSデジタル放送の高機能化対応として、蓄積専用データサービス関連の識別子追加。
・ 同対応として、掲示板情報機能の追加。
1.3版 2000.06.20 ・ BSデジタル放送運用規定( TR-B15)と整合をはかるため、記述子類の追加。
・ 地上デジタルテレビジョン放送の省令・告示発行に伴うシステム管理記述子の標準方式種別の割り当て。
1.2版 1999.05.27  従来の2部構成から3部構成とし、番組配列情報の拡張情報について、そのデータ構造を 3部として追加。
1.1版 1998.07.21  BSデジタル放送に関する省令・告示発行に伴い関連する規格の見直しを実施。
1.0版 1997.06.19  STD-B2(1996年5月29日策定)にセマンティックス(言葉の意味づけ)を加え、新規に策定。
 これに伴い、STD-B2は廃止。

3.一部閲覧(最新版)

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