標準規格等一覧

標準規格概要(STD-B3)

1.標準規格の概要

標準規格番号 ARIB STD-B3
標準規格名 FM多重放送の運用上の標準規格
策定年月日 1996年8月6日
標準規格概要

本標準規格は、FM多重放送の符号系列の構成、文字信号の送出、スクランブルを行う範囲、関連情報の送出手順と望ましい運用について定めたものである。

FM多重放送については、1993年5月24日に電気通信技術審議会の一部答申がまとめられ、これに基づいて1994年4月28日の郵政省令及び1994年8月25日の告示が出された。これに基づき「FM多重放送を行うための運用上の確認事項」(BTA R-002)を制定した。

また、1995年3月27日に電気通信技術審議会の答申がまとめられ、これに基づいて「超短波音声多重放送及び超短波文字多重放送に関する送信の標準方式などの一部を改正する省令」(1996年1月31日郵政省令第5号)及び「移動受信用送信方式における符号系列の構成、文字信号の送出に関する詳細事項、スクランブルを行う範囲及び関連事項の送出手順を定める告示」(1996年1月31日郵政省告示第37号)が出された。

標準方式などの一部を改正する郵政省令告示に基づき、BTA R-002の見直しを行い、新たに本標準規格「FM多重放送の運用上の標準規格」(ARIB STD-B3)(1996年8月6日)を改めて策定し、BTA R-002は廃止された。


 キーワード(用語と略語)

キーワード 説明
サービスレベル  FM多重放送で交通情報など各種の情報を放送する場合のサービスレベル。以下の3つのレベルとする。
レベル1:248x 60ドット程度の15.5文字x2.5行の文字による放送
レベル2:248x204ドット程度の15.5文字x8.5行の文字、図形による放送
レベル3:CD-ROM等による詳細地図を持ったナビゲーションシステムに向け、交通情報のデータを放送
一括番組  受信側で、番組の全データを一括受信し、第1ページから昇順に順次提示処理を行う番組。
非一括番組  受信側で、ページ毎に受信される番組データを逐次的に提示処理する番組。
記録受信処理  横のみまたは積符号の誤り訂正を行った後、データパケット毎の誤り検出を行う。その後、データグループの全データを貯め、データグループの誤り訂正を行った後、データグループ毎に提示のための複合処理を行う受信処理。
逐次受信処理 ・複合識別フラグ-=0の場合
 縦横の誤り訂正を行い、データパケットの誤り検出を行った後、このパケットデータが受信された1フレームと30パケット後のパケットのBICのタイミングで、それぞれのデータパケット毎に提示のための複合処理を行う受信処理。
・複合識別フラグ-=1の場合
 横のみの誤り訂正を行い、データパケットの誤り検出を行った後、データパケット毎に即時に提示のための複合処理を行う受信処理。
リンク  道路・交通情報を送るとき、道路を区分分割し、その区分毎に渋滞、事故、規制などの情報を収集し、伝達する。この区分した単位区画をリンクという。

2.改定の概要

版数 策定又は改定日 改定の概要
1.4版 2014.12.16  一般財団法人道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)が運営しているFM多重放送を活用した道路交通情報サービスにおいて、受信機でのデータ管理のために使用される番組索引の送出に関する規定及び付加情報送出頻度の目安の変更を行うものである。
 あわせて、放送法の施行規則等の一部改正する省令をうけて、準拠する省令の修正及び添付資料の追加を行う。
1.3版 2013.03.19  (財)道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)が計画しているFM多重放送を活用する次世代VICSサービスを実現するためのサービス識別符号(SI: Service Index)及びデータユニットパラメータの追加等を行うものである。
 あわせて、測量法改正に伴う測地系の移行に関し、VICSで使用する測地系の明確化や放送法の改正に伴う省令・告示の改正をうけて、準拠する省令・告示の修正及び参照文書の見直し等を行う。
1.2版 1999.03.30  FM文字多重放送の有料放送に使用する「情報種別」個別番号等の付与方法を追加。
 ヘッダ文の運用事項[付録5]、運用上の確認事項[付録6]及び省令・告示[添付資料]を追加。
1.1版 1997.08.08  番組番号の特定番号割付、番組番号種別の採番、目次番号の階層化等を追加。
1.0版 1996.08.06  標準方式などの一部を改正する郵政省令告示に基づき、BTA R-002の見直しを行い、改めて策定。
BTA R-002は廃止。

3.一部閲覧(最新版)

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